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2003年01月28日

1月28日 暗室

 一日暗室作業。午後ベストセラーズのSさんから電話。新雑誌の話を聴く。明日打ち合わせに行くことに。単純なプリント作業だったのでラジオを聴きながら作業。久しぶりに文化放送「吉田照美のやる気マンマン」をフルで聴けて満足。しかしいつ聴いても少しづつ新鮮だし、柔軟性のあるトークで心地いい。何よりリスナーに媚びないのがいい。問題はやるマンの後の4時代だ。TBSデイキャチにするか文化放送にするか未だに安定しない。文化放送はもう少しニュースに力を入れて欲しい。TBSはニュース以外の荒川アナらのトークが今一つだ。6時からは文句なしにニッポン放送。9時代はJ-WAVE、10時からはTBSアクセス。火曜日の宮崎哲哉の発言は気になって聴いてしまう。

投稿者 Ken Kitano : 23:40

2003年01月27日

1月27日 学校HP巡り

 寒い。我が家は北側に川が流れているのでとても寒い。「今年は特に寒いね」と友人の写真家の落合由利子さんに電話で言うと「仕事がないからそう感じるんだよ」と言われてしまった。たしかにそうかもしれない。今月は殆どお金になる仕事をしていない気がする。出張の撮影も3回ほどあったが、いずれも来年発行の本の取材。今春の金欠が目に見えている。やべ〜と思いつつ、これまたお金にならないourfaceの取材の資料集めをする。各地の小中学校のネットで見る。昨年各地を訪ねていて「子供の肖像から見えてくるものもたくさんあるのでは」と漠然と感じていた。画一的と思っていた学校教育だが、見ていくと全国の学校で様々な試みをやっていることが分かる。今は授業の一環でHPwp作っているところもあるようでHPを持っている学校が多くて助かる。サイトの内容も様々で、教師やPTAの顔しかみえてこないところもあれば、生徒や父兄の感じも伝わってくるサイトもある。授業のベルを廃止したり、給食を地元の食材だけで作る学校。職員室や教室のない学校なども多い。ユニークな教育をやっている学校の特長として校舎が美しいことに気づいた。外国の都市で文化のある都市の建物が美しのと同じかもしれない?きれいなアーチがあったり、オール木造の新築校舎だったり、行ってみたくなる校舎が幾つもあった。思い切った意匠を取り入れるのも地域や行政が子供たちの教育を真剣に取り組んでいることの現れのひとつかもしれない。ホームページの情報だけなので本当のところは分からないことが多いのだが、 建物というのは案外大事な気がする。

投稿者 Ken Kitano : 23:41

2003年01月25日

1月25日 小唄の会

 ルーシー編集部のOさんが都内某劇場で小唄の会に出演されるのでカメラを持っていく。小唄だから当然といえば当然かもしれないが、年齢層が高い。Oさんの他に若いひとは殆どいない。楽屋と客席から40人ほど撮らせていただく。小唄を唄っているとき、目を伏せてうつむいて唄う人が多い。重ねた像もそうゆう肖像になるだろう。Oさんは透き通るような美声だった。

投稿者 Ken Kitano : 23:42

2003年01月22日

1月22日 今福龍太著「ここではない場所〜イマージュの回廊へ」読了

 our faceの企画書と取材先への手紙を書こうと思ったらプリンタが故障。写真がかすれてしまう。調整しても直らないので日野エプソンに修理にもってゆく。メーカーの修理窓口は腹が立つような対応を受けることが多いのに、エプソン日野サービスセンターはいつも対応がいい。
 読みかけだった今福龍太「ここではない場所」を読了。前作「移り住む魂たち」も良かったがこの本もいい。濃密な美術批評。移動しながら見えてくる世界と留まって見つめる世界は明らかに違う。移動する眼差しから見えてくる私たちの「世界」に立ち並ぶの幾つもの時間軸の回廊。第2部のなかの映像人類学--ある時間装置の未来--のなかでアメリカについて書かれた「内部に無数の亀裂と多様性と変容を含み込むアイデンティティの戦場」という言葉がいつまでも頭から離れない。

投稿者 Ken Kitano : 23:43

2003年01月04日

1月4日 ブッシュの年

  新聞を見てブッシュが北朝鮮やイラクにかなり露骨に挑発的な発言をした記事を見て気が滅入る。去年は終わりの始まりのような年だったけれど、今年はきっとより悪くなるプロセスがはっきり見えはじめる年になるのだろう・・。なんでも世界をふたつの極にわけて説明してしまうあのブッシュ坊や。新聞の世論調査で米に「好意」72%という結果に驚く。

投稿者 Ken Kitano : 23:44

2003年01月03日

1月3日 読書

外は雪。独りで家に閉じこもって読書。「資本主義は何処へ行く」(佐和隆光著)と「西行巡礼」(山折哲雄著)を読む。「資本主義は・・」は前半のテーマである 「グローバリズムは世界をどう変えるか」は興味深かった。「ファンダメンタリズム化する市場主義」の項など分かりやすかった。「西行巡礼」は前半の巡礼ととは何かというテーマは何ともタイムリーだった。旅の風景のなかにブッタやイエス、あるいは良寛をまるで直ぐ目の前の個人として、その存在を見つめて、そこに立ち現れる遥かなイメージに酔う。「乞食の果ての断食」など幾つかのエッセイに目から鱗。後半の西行については、私があまりにも西行について知らな過ぎるため読む速度が鈍る。 読み終わってぼんやりと今年四国巡礼の旅に出てみようかと思いはじめる。明確な理由はないが、何となく円環する巡礼の循環の輪のなかに加わってみて風景や人々の背中を見てみたいと漠然と思いはじめた。

投稿者 Ken Kitano : 23:45

2003年01月02日

1月2日 渋谷で紹興酒

  実家(四国)に行く妻と娘を東京駅に送っていく。娘は久しぶりに乗る新幹線のなかで盛り上がる。その後新宿に出て寄席に行くか映画に行くか迷うが、「ピンポン」 をやっていたので観る。面白かったが、原作のもつ空虚な感じがあんまり感じられず残念。「オババ」がきれいすぎると思っていたら夏木マリだった。「桜井」を演じて いたひとがよかった。
 夕方、清里フォトミュージアムヤングポートフォリオ展の仲間の同窓会。長野から来たK君、アジアの市場の写真を撮っているNちゃん、赤外線フィルムで美しいヌード写真を撮るHちゃんらと中華料理。Hは旦那と喧嘩してきたばかりで落ち込んでいる。 不安定な生活の不安のなかで作品を撮ることの難しさは共感できるが、聞いているとパートナーと細かいところでお互い引っ張りあっている感じ。本当の表現はどうしたって現実の中からしか生まれてこないんだから、「旦那のために撮るわけじゃないし、自分が撮ることで今を越えるしかないでしょう」という意味のことを言いたかったがうまく言えない。気がつくと紹興酒720ml瓶を8本空けてしまった。相変わらず4人ともよく飲む。その後もつ焼きやでお湯割り。子供がいて生活があるなかで撮ることの大変さは本当に分かるけれど、才能のある人だから、何としても撮り続けてほしい。

投稿者 Ken Kitano : 23:45