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2003年12月25日
12月25日 チキン丸ごと落ち葉焚き焼
全世界的にクリスマスの今日、我が家にもやはりクリスマスはやって来たのだった。
いつもより早く6時頃に飛び起きた娘は枕元のプレゼントに小躍り。私のように仏教に親しみを感じ、あまたの土地土地の神々や精霊の寛容さに親しみを感じる多神教の精神を持つ者にも商業的ではあるけれどクリスマスは素敵なイベントに思える。子供ができてからは特に。サンタクロースは年に一度決まった時期に訪れるいわば来訪神のようなもの。(来訪神とは異界や黄泉の国から特定の日に来る使者の神で、これとは別に降臨するタイプの神がいる。)もともとはキリストが広がる過程で北欧のケルトの神々を吸収したもので、尖った木に降りたり、煙突があったり赤い服を着ているのはかまどの神様であったから(赤い服に関しては セント二クラウスの服が赤かったとかコカコーラのCMで広まったという説もある)というごく我々の日本的、アジア的文化と近い構造をもった神様というか精霊だというのも親しみが涌く。何より家族でその日というかサンタが来るのを「迎える」というかんじがいい。ただし大人から子供へのプレゼントの「純粋贈与」という仕組みにはやはりモノに添える「言葉」が必要だとしみじみ思う。
昼間は家の外の掃除をしつつ、午後から夕飯の準備。今日の日のために駅前の肉屋で丸ごとの鶏を2羽注文していたのだ。一羽は土鍋にいれて水ににんじんやタマネギ、じゃがいもセロリなどをいれてストーブの上でコトコトポトフ。もう一羽は大量にある落ち葉を集めて焼くことに。お腹に生姜を詰めて塩コショウとハーブを振ってヨーグルトにつける。それをアルミホイルでぐるぐるにまいて落ち葉焚きのなかにドボン。掃除と料理の大雑把な一石二鳥方式に挑戦。奥さんは屋根の上と雨どい掃除。私は家の回りの掃除をしながら時々集まった落ち葉を火にくべながら1時間半。ドキドキしながら熾き火のなかから鶏を出す。夜、ワインとジュースで乾杯してアルミホイルから鶏をだす。いい焼け具合。焦げもなく中まで火が通って柔らかい丸焼きになっていて大成功。ポトフもスプーンをいれるとホロリと肉がはがれる柔らかさとスープは美味だった。
落ち葉焚きという雑木林の恵み(?)に感謝しつつ肉を頬張る我が家の面々であった。
投稿者 Ken Kitano : 2003年12月25日 22:06