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2004年10月01日
9月29日 佐藤信太郎展と消防艇ハービー
昼、堀内カラー杉並に行ったその足で西新宿「白龍」でトマト湯麺を食べようと行くが閉まっていた。ランチもやっているように聞いていたのだが。残念。ここの内装はガウディーのサクラダファミリアの様。細かいステンドグラ。擦りガラスの透かし。そして圧巻は左官界のプリンス淡路島の久住さん親子による漆喰の壁と屋根。桂離宮まで手がける職人による豪華な空間。素晴らしいのはだけでなくもちろん料理と夜に演奏される音楽もいいらしい。ま、仕方なく隣のカレー屋が賑わっていたので入るが、これは大したことがなかった。なんで混んでいるのか分からない。その隣のパエリヤ屋さんのランチカレーのほうがよさそうだった。失敗。
その後渋谷の佐藤信太郎展「非常階段東京」へ。このシリーズは生ではじめてみるけど、大全紙のプリントで見ると気持ちいい。ある地点から、ある時間帯、あるアングルで、・・、ごく自然にみえて、実は限られた、たくさんの方法というか、回路というかを通り抜けて(まるで針の穴ともうひとつの針の穴を一緒に通すような・・)微妙な方法を通り抜けた眼差しで、強く世界を見つめられたとき、そこに現れる写真は、小さな個と全体だったり、ささやかなものと遠いものだったり、誰かのものと別な誰か世界だったりを、本来同時に見えないものが一度に、等価に渡せたりする。あるリアリティの取得というのは、まるで宇宙戦艦ヤマトがワープするみたいに、どうしたってたつながりっこなかったものがいくつもの何かを越えて同時に見渡せ、繋がり、現実が感じられることの率直なヨロコビ。そうゆうことをとっても私的なバショで、シンプルな方法でやろうとしていることに、歳も同じわけだけど、近いものを、勝手に少し感じる。その時、何かをなくすかもしれないというリスクみたいなものを思い切って越えてやってる、みたいなことも感じたけど、実際そうゆう部分があるのかどうかは知らない。うまくいえないが、以前の写真とはまた違う、「守ってない」みたいなものも率直に感じたりしたけれど、そうゆうことはたぶん酒を飲んでいてもお互い話さないだろう。料理のレシピだけで面識のなかったうちの奥さんを紹介する。夕方、雑誌の撮影。
夜帰るとアマゾンから注文していた本がどっさり届いていた。その中に絵本「消防艇ハーヴィー ニューヨークをまもる」もあったのでさっそく娘と見る。かわいい。この絵本が出版されるまでにはドラマがあったことを最近不思議な縁で知ったのだけど、でも書くと長いのでまた今度にする。
投稿者 Ken Kitano : 2004年10月01日 01:21