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2005年01月30日
1月29日
午後、お世話になっているT先生の奥様が退院なさったので、お見舞いに伺う。急に入院なさったというので心配していたが、いつもの笑顔にお会いできてほっとする。お見舞いというのは病気した人に尋ねたほうが励まされることも多いものだ。年が明けて急に寒くなった。こうゆう気候はこたえるに違いない。取りだした15ミリもある結石を見せていただいた。真っ黒で、触ってみると、意外な重量感が今も指先に感触として残る。
帰ると近所のさっちゃんが来ていて、いっしょにこたつで晩ご飯を食べた。実家からもらった蟹をみんなで無言で格闘しながら、口に運ぶ。「もらったんだけど飲まないから」と泡盛「菊の露」古酒をもらう。ありがたいのでお礼にポッキーをあげる。
投稿者 Ken Kitano : 11:57
1 月28日 ブラックジャック
いろんな意味で気分的にざっくりブルーな週末の夜である。今週は仕事でも面白い方にお会いできたし、いいコの字の店にも行けて充実の1週間だったけど、なんだか、ひどく疲れた。原稿も書かないといけないのだけど、なんだかそうゆう気にならず、資料を読む気にもならない。それで最近娘がハマっている手塚治虫のブラックジャックを読む。こうゆう時は手塚治虫の本か、志ん朝、米朝あたりの落語をcdで聞くのにかぎる。森羅万象、およそこの世にあるものすべてがそこにある。癒しという言葉は好きじゃないし、「自分を癒すのは自分」と常々思っているけれど、ブラックジャックを読んで、停滞していたものが少し動き始めた感じがして、正直少し楽になった。
投稿者 Ken Kitano : 11:32
2005年01月24日
1月23日 三越劇場から門前仲町「だるま」
12時に日本橋三越劇場俳優座公演「次郎長が行く」へ。暮にこの公演の舞台撮影をさせて頂いたら、広報のUさんからご招待頂いた。ライターの袴田さんとUさんにご挨拶すると、昨日の読売新聞夕刊の劇評に大きく取り上げて頂いたのを見せて下さった。小田島雄志先生のコラムだった。カラー写真に撮影クレジットも入っている。クレジットまで入れてくれるように、各媒体に言ってくれる制作担当者の方は案外少ないので改めてUさんに感謝。劇場は楽日なので華やかな雰囲気。芝居を観ていると、あ、このシーンはあのレンズで撮ればよかった、とかここは一人のアップのほうも押さえて方がよかったとか、いろんなことを考えてしまい、(全部あとの祭りであるが)つくづく反省しきりであった。精進しなければ。
さて、見終ったあと、袴田さんとどこへ行くか迷う。コの字カウンターの居酒屋は決まっているが、赤羽「まるよし」方面に行くか、住吉「美好」方面にいくか。迷った揚げ句、錦糸町行きのバスに乗って住吉へ。しかし町工場が不景気なせいか、「三好」「神谷」「ホッピー酒場」など、住吉のコの字は軒並みは閉まっていた。仕方なく森下へ。しかし「山利基」、「魚三二号店」も灯が消えており、結局地元のに住む袴田さんのお知り合いの方の案内で、門前仲町「だるま」に落ち着く。劇場を出てから寒い中、三時間もかかってしまった。でもいい店でした。広〜い「コの字」カウンター。いまだに酒を頼むと「一級?それとも2級?」と聞かれる店は、三輪橋「越後屋」以来でした。「一級」は秋田の「新政」だった。やかんでカンカンに燗した酒をビールグラスに表面張力がかるところでぴたっと止めるおかみさんの技。この店は注文すると、おかみさんが一人前を「一発!」二人前を「二発ね!」と”発”をつけて復唱する。面白いので二杯目からこちらも「熱燗二発下さい!」になった。味の南蛮付け、牡蠣フライ、しめサバ、どれも美味。何より小雪交じりの寒い日は熱燗がうまい。
次回は住吉に「コの字」リベンジにいくことを誓う。
投稿者 Ken Kitano : 10:34
1月22日 こうやの温つけ麺
四谷で撮影の仕事が終わったのが昼の12時。せっかくなのでお昼を文化放送前の温州軒でラーメンを食べようと行ってみると休み。残念。仕方なく四谷の支那麺「こうや」へ。ここはお店の人の感じがとってもよい。いつもはワンタン麺にするのだが、思い切って(別に思い切らなくてもよいが、)温かい付け麺を注文する。私の場合、(自分の)定番から一歩外すのに勇気がいるタイプなのだ。だからカキフライやエビフライが食べたいと思いながらトンカツ屋に入った場合、どうしても最終的に豚カツを注文してしまう。
さて、運ばれてきた付け麺は麺にゴマとキュウリの千切り、ネギの千切りがどっさり。汁は辛くて少し酸味のあるスープ。それに豚肉と油揚げがたくさん入っていて、汁だけれんげですくって飲んでも美味だった。次回からもうひとつの定番ができた。
投稿者 Ken Kitano : 10:16
2005年01月15日
1月14日 最悪NHK
昨日の「自民党による番組NHK事前検閲事件」にはショックを受けた。プロデューサーの製作費使い込み事件なんかの100倍くらい重大で怖い事件だと思うが、意外にもさほど話題になっていないことがさらに怖い。これが日常茶飯事だとしたら、日本には報道・表現の自由なんてもうない。とりわけNHKは会長にエビジョンイルがなってから、自民党に批判的、アメリカに批判的な番組の企画は通らなくなったという話を以前友人のフリーディレクターからきいたことがある。最近our face写真集「フリーランスマスコミ関係者を重ねた肖像」の原稿を書くために個人情報保護法の資料を読んだけど、法案を作る過程で官僚や与党政治家から「国民に網をかけておく必要がある」という発言を度々聞かれたというのを読んだ。なんて世の中なんだ、とも思うけど、それを許してきたのは情報の受け手である我々ひとりひとり。自分たちで選んだ結果なのだ。内部告発したNHKのプロデューサーには拍手。
投稿者 Ken Kitano : 00:30
2005年01月11日
1月10日 ポソレ
ここのところメキシコの知人とメールのやりとりをしている。もしかしたらこの秋に久しぶりにメキシコに行けることになるかもしれない。展覧会をやることになるかも。だとすると交渉、打ち合わせ等が大変そう。立ちはだかる言葉とメキシコペースの壁。そんなことを考えていたら、ひさしぶりにメキシコの”煮込み”ポソレを食べたくなって久しぶりに作った。作り方は豚肉(できれば骨付きがよい。部位はどこでも芦屋耳、つまり余り肉の煮込み料理なのだ)を煮て煮汁を捨てる。それにタマネギ、ニンニク、ローリエ、トウモロコシの実の部分を入れて煮る。塩味をつけて出来上がり。ライムかレモンをたっぷり搾って、タマネギなどの薬味を好みで入れて食べる。メキシコの市場などにいくとポソレ屋が必ずあって、カウンターでフーフーしながらビールと一緒にワシワシ食べる。でも日本のトウモロコシだとなかなかうまくいなかい。向こうのはトウモロコシの実が膨らんで(もともと大きいのか)芋みたいにぽくぽくしてそれ自体うまい。要研究である。
投稿者 Ken Kitano : 09:23
2005年01月02日
1月1日 元旦
ゆる〜く寝坊して近所の銭湯で朝風呂。気持ちいい。昼に実家に集まり食事。久しぶりに兄弟たちの家族と会う。それぞれの家と子供たちのことを考えると大変だと感じることもいくつか・・。午後帰って届いた年賀状を読みながらビール。ourface「医師を重ねた肖像」の原稿を書くための資料で医療関係の本を読みつつビール。録画していた新撰組最終回を観て泣きながらビール。NHK演芸特選で歌丸師匠、木久蔵師匠などの落語を聞きながらビール。寝る。
投稿者 Ken Kitano : 10:43
2005年01月01日
12月31日 雪の大晦日
12月に入ってあっという間の大晦日。年を越す前にあれをやってしまわないと、ということをたくさんやり残したまま、大晦日になってしまった。生まれて初めて雪の大晦日。昨日撮影して、2日納品の某劇場正月公演の舞台写真を暗室で焼く。数枚焼いたところで何と引き延ばし機のの電球とタイマーのヒューズが切れる。何年に一度しか切れないものが、よりによってこんなときに切れるとは・・。雪の中、チェーンをまいて団地の電気屋さんへ。チェーンの音を響かせて、ふかふかの雪道を走るのは何か新鮮できもちいい。電気屋は幸い開いていてヒューズを無事購入。印画紙も残っていた枚数をぴったり使い切り、なんとか焼き上げて帰宅。ビールを飲みながらご近所のO さんと猫のすだまちゃんも一緒にこたつで鍋。
今年は賞も頂いていろんな方との出会いもあった。お世話になったみな様ありがとうございました。
来年はまずは無事いい写真集を出版したいです。そのためにも原稿のラストスパートをしなければ。
今年流行って嫌いだった言葉は「自己責任」。美味しかった食べ物は礼文島で食べたホッケ。
よかった本は中沢新一著カイエソバージュ1〜5講談社選書メチエ(1〜4の出版は昨年中)。
面白かった祭は諏訪の御柱祭。よかった飲み屋は神保町「兵六」。
来年もどうぞよろしくお願いします。
投稿者 Ken Kitano : 16:48