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2005年07月24日
7月22日 an・an
雑誌an・anの書籍紹介に『our face』が載っていた。女性誌の女王に紹介して頂いて嬉しい。たまたま最近会った何人かの知人の女性(30代)が写真集の冒頭の「個性とは幻想である」というコピーにとても反応してくれた。「人と違う存在でありたいこととモンダイ」「私って何?モンダイ」等、自意識の裏表モンダイに、こうゆう切り口の言葉で女性にも触れる脈があるのかなとその時思った。
本来、他人との比較で見えることと、内面の充実で感じる実感とは別。主に教育の場から生まれた者と思うけれど今の奇妙な「個性礼賛主義」は本当にバカらしいと思う。ということをことばできちんと言って通じるようになって来たのは最近のことだ。『our face』をそうゆう「個性の問題」から質問を受けたのは先日の写真の会の会報のインタビューだけだった。
ちなみに今「NEWS」サイトの更新が都合によりストップしているので、これまでに『our face』が書評、書籍紹介記事などで取り上げられた媒体は次の通り。
・anan (7/27号)
・朝日新聞(7/17書評欄・都築響一さん)
・東京新聞、中日新聞(7/10書評欄)
・信濃毎日新聞(書評欄7/10)
・日本経済新聞(書評欄6/26)
・週間SPA!(7/12)
・アサヒ芸能(7/21)
・中洲通信(8月号4頁ロングインタビュー〉
・BRUTUS(7/15)
・北日本新聞、デーリー東北他、各地方紙(書評:時事通信からの配信と思われる。)
・ケラ!(8月号)
・共同通信のインタビュー記事が順次地方紙に配信されるとのこと。
・神社新報(神職の方が読む新聞:7月号書評)
・6/28 FM西東京ラジオ「西東京カフェテリア」出演。(恥ずかしいので本人も家族も聴いていない)
・共同通信のインタビュー記事が各地方紙に3〜6ヶ月の期間に配信されるとのこと。
・写真の会会報NO.57(7/16発行:10頁のロングインタビューいろいろ話しています。会報は一部300円にて購入できるようです。写真の会までお問い合わせを。→soc-photo@iijnet.or.jp)
自分で言うのもなんだけど、「ブルータス」と「アサヒ芸能」に同時期に書評が出る本も珍しいのではないか。『our face』らしくって嬉しい。この仕事は、様々な人から受け取ったものを様々な人に渡す仕事だから。壁が出来て硬直しているメディアの状況に対して痛快な気がする。最近はファッションでもドキュメンタリーでも細かいジャンルに幾つにも分けられ、1つのイメージが幅広くジャンルを越えて行き来するということがない。思えば森山大道さんや荒木経惟さんは以前は「写真時代」や「噂の真相」などのコラムから、一方で世界の超一流の美術館で展覧会をやる。そうゆう写真のあり方って凄いと思う。表現する媒体の上下を付けたがる人がたまにいるけれど、幅広い人に伝わるポテンシャルがあったほうがカッコいいと思うし、一枚のイメージがそうゆう様々なジャンルの行き来をして、様々な議論が起きたり、言葉が生まれたら、そうゆうことって豊かなことだと思う。期待するけどな。
投稿者 Ken Kitano : 2005年07月24日 17:47