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2005年10月07日

10月6日 中央公論

 午前中暗室。やっとカラーのベタが量産できるようになった。ここのところ仕事が入って1時間とか1時間半とか、細切れにしか作業ができない。暗室はある程度の時間を集中して作業しないといけないのだが。午後、新宿で雑誌の撮影。その後渋谷のパルコミュージアムで安村崇展を見る。いつのまにかパルコギャラリーはパルコミュージアムになっていたんですね。写真展をみると元気になるか、元気がなくなるかどちらかだけど、期せずして元気になりました。「日常らしさ」、「せめて惑星らしく」、あともうひとつタイトル忘れましたがランドスケープの3部作をまとめた展示。ひとつずつだったら、フラット過ぎて「もっと遠くまで歩かせろよ」というかんじになったかもしれないけど、すぐ近く、向こう側、彼方、という3つの距離や関係性がごく自然に優しくリンクしていて、その相乗効果が心地よかったです。きっちり丁寧にまとまっているし、力のあるひとなんだなと思いました。もっとも、若くして、こうゆう場所で、たぶんスポンサーもついて大きな展覧会をやるくらいだから、力があるのは当たり前か。
 帰ったら本が届いていた。アマゾンに注文していた内田樹さんの本2冊と岩波ブックレット「個性を煽られる子供たち」。それと「中央公論」。内田樹さんは「ためらいの倫理学」(角川文庫)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043707010/qid=1128644217/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-7567347-2564337以来はまっているけど、著作のペースが速くて読むのが追いつきません。時々ブログをチェックするので精一杯。「個性を・・」は鈴木一誌さんがインタビューの時に薦めて下さった本。「中央公論」は中ほどのグラビアにメキシコのディエゴ・リベラの壁画の写真と文章を書きました。グラビアで何かない?と編集部のYさんから話があったときは日本の祭の写真にしようかと思っていたのだが、季節のあう祭がなかったのでメキシコにしました。2頁だけだったので”お馴染”のリベラの作品にしました。ちなみに今出ている「BRUTUS」ワイン特集の中ほど、スペインワインの「カヴァとウシ」の頁も撮ってます。銀座一丁目のスペイン・バル「Vinuls」で撮影したもの。このお店の一階はスペイン風の立ちのみバルでつまみは全品一皿500円。発売中の週刊文春の「切り捨て御免」でもここは取り上げられていて82点の高得点だった。でも場所が銀座だからお上品ですね。バルセロナのバルみたいに食べ終わったムール貝の殼を床に落としながらワインをガブガブあおるような庶民的な迫力はなかったけど、当たり前か。スペインのワインもおいしいね。発売中のSPA!の「顔」も撮ってます。まだ雑誌見てないけど。
 晩ご飯を食べていたら佐藤信太郎から電話があった。写真展の話をしてから「かぼすがあるならポン酢をつくるといいよ」と薦められる。もらったレシピでポン酢を作ったら美味しかったので、すぐにでも鍋を作りたくなったが、あいにく今日は炒め物と温かい素麺だったので、明日は豚肉と白菜の鍋にしようと思う。焼酎かっとかなくちゃ。やっぱ芋かな。http://www33.ocn.ne.jp/~macboy/i479.html
 食後に仕事場に行って、今日から始ったTBSラジオ「立川談志の遺言2005」を聞きながらベタ取りの続き。これから半年師匠の番組が聞けるのは嬉しい。ナイターが終わったから各局トーク番組が始まり、夜のラジオが楽しくなった。
 

投稿者 Ken Kitano : 2005年10月07日 08:39