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2009年10月27日
美しい本
写真集「溶游する都市」（"FLOW AND FUSION"）が完成しました！！！
土曜日に町口覚さんのオフィスで最初の製本約８０冊と対面しました。ドキドキでしたよ。僕は基本が「自信ない人」なので、もちろん全力で取り組んだけれど、対面を前に「２万円近い本を作ったけれど、売れるだろうか」というふうにだんだん下向きのことを考えつつ地下鉄で青山に向かった。
で、実物を見てみたら・・、どうしよう、自分で言うのもナンだけれど、素晴らしい本です。
箱、カバー、表紙の型押し、字体、頁をめくる質感、印刷、めくられた頁のカーブ。本のどこもかしこもがとても美しい。町口さんがすごい方だというのは知ってたつもりだけれど、はっきり言って、光ってます、この本。
今回の製本は取り急ぎパリに送る分だけ。（まだ関係者の方にもお渡しできない状況です。）パリフォトは来月１９日だが、通関があるので発送時期としてはぎりぎり。夜までかかってナンバリングでエディションとサインを入れて、book shop Mの村中さん、編集の本尾久子さんと箱詰めして大阪の配送センターに送った。サインは迷ったのだが結局巻末のエディションの横にアルファベットで書くことにした。
日本で手に取っていただけるのはもう少し先になりそうです。いずれご案内をしますが、ぜひ手に取って見ていただきたいです。
念願の、そして渾身の１冊です。
１月に写真集のお披露目をかねた個展を東京でしたいと思っています。
投稿者 Ken Kitano : 11:16
2009年10月15日
写真集「溶游する都市」完成間近
写真集「溶游する都市」の第一陣製本が間もなく完成する。
いまパリフォトへの発送に向けて急ピッチで作業をしている。
先週は（インドネシアから戻った翌日だった）京都のサンエムカラーに印刷に立ち会って来た。緊張感に満ち満ちた現場の空気にしびれた。町口覚さんと長年仕事をしてこられた現場の皆さん。写真の全体の雰囲気と、目をこらしてやっと見えるような細部を、何度もなんども確認しながら、絶対に「限界」というものを作らずに、印刷のクオリティーの高みに一歩ずつ登って行く様に、感動してしまった。本当にすごい現場でした。そして上がって来た印刷は、やっぱり素晴らしかった。谷口さん、郡さんはじめ皆さんありがとうございました。
終わって控え室の壁に町口さんが全頁の刷を貼り終わったのを見渡して、嬉しいやらほっとしたやら、２０年越しの仕事が形になった感慨やら、町口さんや本尾さんや素晴らしい方々が力を貸してくださっているのが猛烈にありがたいやらで、もう少しで溢れそうにだった。（ただですら涙腺が弱いのに、嬉しすぎる。）
（それにしても京都は全員寝不足なのに飲み過ぎだよ。４時までなんて。）
昨日パリに持って行くプリントがすべて仕上がって大阪に送った。少しほっとした。カラーもモノクロも上がった。今日は一日右目が痛い。たぶんぎりぎりで間に合うのではないか。すぐに写真集に付けるプリントを焼かなくてはならない。
ずっと全力疾走の綱渡り。これが実は楽しい。
投稿者 Ken Kitano : 22:12
2009年10月05日
インドネシアから無事戻りました
４日までour face ASIAの撮影で２週間程インドネシアに行っていました。
マルク諸島、パプア州、バリを回りました。滞在中、スマトラで地震がありましたが、私のいた島々は被災地から遠く、無事でした。あちこちからご心配のメールを頂きありがとうございました。インドネシアの人々は優しいです。島国で音楽好きなのでなんとなくカリブを思いだしました。パプアではコテカをつけた人々を、マルクではラマダン開けのイスラムの人々を、その他たくさん撮影してきました。
また好きな国が増えました。
投稿者 Ken Kitano : 14:39