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2010年07月22日
7月22日 暑い!
三影堂のブログに写真がいろいろ出ています。
http://www.threeshadows.cn/recently_visit.htm
投稿者 Ken Kitano : 17:40
2010年07月21日
7月20日
(三影堂展の会期が8月20日まで延長になりました!)
17日に暗室で公開プリント制作をした。
20人弱の方が参加した。集中力が途切れるとミスにつばがるので、あらかじめ携帯の電源は切ってもらい、おしゃべりも遠慮してもらった。暗い中で時々解説をしながら「インド、ヒンドゥー教の聖地カニャクマリに巡礼に来た人21人」を制作した。ネガを投影しながら、21人はインド全土から来たさまざな人で、ひとりひとりを見ると子どももいれば老人もいること、ネガそれぞれを露光時間、コントラスト、投影距離をテストして正確に露光していくことを理解してもらえたと思う。
先週までの僕の講演やシンポジウムを聞いて来た人がほとんどなので、作家の内面と実際の表現がひとつにつながっていることを理解してもらえたのではないか。たくさんの人が共に生きることは矛盾があり実際には争いもあるのだけど、その矛盾もろとも「一緒に存在する人々」としてひとつのイメージしてしまいたい、それがとても微妙なバランスの上にかろうじてなりたっている、そんなことをみてもらえたのではないか。参加者にはいわゆる暗室技法オタクの方もいたし、講演を聴いて興味をもった暗室シロウトの方もいたようだ。
ひとりひとりにルーペをのぞいて銀の粒子を実際にみてもらった。新しいイメージが立ち上がる瞬間を見た人は一生忘れないでしょう。たぶん。
週末から家族が北京に来た。公式行事がすべて済んだので、久々に寝た。
日月はロンロン家の皆さんと郊外へ遠出。ロンロンさんの知人のアーティストの別荘で楽しいひとときでした。
マーケットのない日本の作家は海外に作品を売りに行かねばならないし、そもそも家賃も違うから比べてもしようがないのだけれど、中国の人は作家に限らず余裕を持って生きてるよな。それに人との付き合いや関係性が緩やかに分厚い。ヨーロッパに行っても感じるけれど。日本はどうしても孤立してしまう。
娘は草場地の庶民的な空気が気に入ったみたい。滞在中既に100回以上行っている通称「ひつじ屋」という大衆食堂のおじさんたちが、家族で行ったら初めて笑顔で接客してくれた。
投稿者 Ken Kitano : 10:08
2010年07月15日
7月13日
シンポジウムが終わって一安心です。日本からはパネラーの光田さん、日高さん、本尾さん以外にも都写真美術館の石田留美子さん、写真協会の武田純子さん、作家の高橋ジュンコさん、デザイナーでブックメーカーの町口覚さん、町口景さん、マッチアンドカンパニーの小関さんらもいらっしゃった。ICPの教育プログラムの方々も聞きに来ていて、まさに国際交流でした。
シンポジウムの評判いいみたいです。せっかくに来たのに会場に入れなくて入場を断ったひともいたみたい。帰るひとがいなかったのも珍しいみたいです。翌日からこっちのツイッターでものすごい話題だそうですが、読めないので見ていません。
昨日は、3人(光田さん、石田さん、私)で佐藤さんおすすめのマッサージで
完全にフヌケなりました。
もう、このままビールを飲んで寝たい、という欲求を断ち切って
日本文化センターの講演に行きました。(当たり前ですが。)
そうしたら大盛況。120人くらいの予約があったようです。後半は石田さんとの対談。石田さん、また漫才、じゃなくて対談しましょう。
シンポジウムの評判いいみたいです。
入場を断ったひともいたみたい。帰るひとがいなかったのも珍しいみたいです。
後半はキョウさんが疲れて来てファンさんの訳がだいぶ省略されいたみたいです。
私をはじめ作家が本音を語り、
専門の違う(優れた)批評家(日高さん&光田さん)が深い話を分かりやすく
したからだと思います。
(美声で笑いを取りに行った光田さんには私から助演女優賞を贈ることにします。)
中国現代美術の出発点にいたことのあるファンさんの感慨や、
モイさんの堰を切ったように語った思いは、聞けてよかったです。
肖像について、
続きをしたいです。
http://www.artlinkart.com/en/exhibition/overview/2e5azArp?x=s&a=ongoing&b=01
日本語
「アジアのポートレート」テーマに、写真家の北野謙氏講演
http://pekin-media.jugem.jp/?eid=921
中国語
http://imagecoffee.net/content.asp?noxcv=870
http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/foto/2010-06/22/c_12249331.htm
http://big5.ifeng.com/gate/big5/fashion.ifeng.com/art/exhibition/detail_2010_07/02/1708587_1.shtml
http://www.feedblitz.com/f/?previewfeed=51009#51009_1
投稿者 Ken Kitano : 09:46
2010年07月13日
シンポジウムは無事終了
どうなるかなあ、心配でしたが、日中からすばらしいパネラーの皆さんにご参加いただいて、ポートレイトについて、それぞれの角度からお話がうかがえた。私の講演も通訳の喬さんのおかげで無事済みました。
いやー、終わった。ヤマを越えました。ほっとしました。終了後三影堂の中庭でガーデンパーティー。
インタビューが続いてなかなかビールにありつけない。
9時ころやっと開放。
念願の羊屋(私が勝手に名付けた草場地の食堂)で本尾さん、町口さん、景さん、小関さん、石田さんとビール。うまかった。
日高さん、光田さんのお話もよかった。男性陣にインリさんのファン続出。女性陣にロンロンのファン続出。勝手に盛り上がってください。
「アートと肉体性」の話、日中のアートの東洋的思考について、社会的な視座と哲学的な視座etc, 引き続き議論を続けたいテーマがたくさん出ました。
またご報告します。
投稿者 Ken Kitano : 01:07
2010年07月08日
7月7日
久々に暗室。チーフ助手のズーファンさんがお子さんの受験と引っ越しで来られないのでリー君と2人。途中からインターンでフランスからきているオスカー君と「広島」を焼く。ズーファンさんがいないとやることが多くてとても疲れる。
10時にNYのICPの教育プログラムの一行が見学に見える。学生が多いのかと思ったら、歳上のひとが多かった。年齢も性別もさまざま。「技術的なことよりも思考、哲学的なことをはなして」といわれたので展示室を案内しながら45分程石田さんの通訳で話す。皆さんとても熱心。
本当は暗室作業をまずみてもらってから作品の話をしたほうがいい。
技術的なこと技術的な質問にとらわれてしまうとそこで足踏みしてしまう。「一番最後に重ねた人が残るんでしょう」とか「撮る時に多重露光するの?」とか目の前の写真から頭の中で「どうして?」が膨らむよう。ほとんどのそうした疑問は暗室をみてもらったら解決する。だから本当はその後でこの作品を始めたときに日本はこうで、自分はこんなことを考えていた、とか背景や考えの話をしたほうがいいのだ。
夜は夕食会に私も参加。
10日間の滞在だそうだ。お金を貯めてわざわざこうゆうプログラムに参加し、ICPの先生と一緒にいろいろな作家と会い、意見交換をする。写真を介して人生経験を重ねてゆくなんて、豊かだな、成熟しているな、いいなと思う。さすがICP。
ちなみに滞在中こうしたツアーや学校の訪問がいくつもあった。結構時間をとられることも少なくないのだけれど、ギャラをいただいたのはICPが初めてでした。さすが。
週末の講演とシンポジウムの準備はなかなかはかどらない。
日本から来るお客様の段取りも。
投稿者 Ken Kitano : 08:23
7月6日
ロンロンさん、インリさん、石田さんと今道子さん個展をしているリュウさんの画廊へ。
オーナーのリュウさんに近所の古い道教のお寺を案内して頂く。
久しぶりに中心部に来た。
天安門も車で通る。
去年はここで撮影した。
夕方前衛芸術家で活動家、週末のシンポジウムにもご参加いただくファンルイさんのお宅の夕食会へ。
あまりの広さ、大きさに驚く。「これ、本当にファンさん個人のアトリエ?」とロンロンに聞いたら、
「アトリエじゃなくてミュージアムだよ」て言ってた。本当にちょっとした美術館くらい。
ファンさんが作品の説明をしながら案内してくださった。他にも写真家のモイさん、美貌のパフォーマンスアーティスト、NYからの画廊や作家のお友達、スペインからインターンで来ている若者たちなどと楽しいひとときでした。
投稿者 Ken Kitano : 08:12
7月5日
こっちにきてはじめてのオフ。開幕して一安心というところ。
本当は暗室仕事をしたかったのだけれど、アシスタントの手配がつかなかったので。
石田さんと草場地の画廊を歩く。798にも足を伸ばそうとミヅマで柴田さんと少し話して外にでたところでインリさんから電話。東京芸大の先生たちが来ているというので三影堂へ戻る。
猛暑の一日。こんな天気で11日に日本から来た皆さんが画廊めぐりをしたら脱落者続出間違いなし。
近所だが車の手配が必用か?
投稿者 Ken Kitano : 07:45
2010年07月04日
7月3日 開幕!!
開幕しました。三影堂芸術中心の個展。
オープニングの直前まで、ライティングや展示台の調整、キャプションができていなかったり、ばたばたでしあたが、いざとなるとみんなが協力してあっというまにできてしまうのが中国の面白いところ。
プリントのプランニングからイーゼルその他の材料集め、アシスタント探し、テストに次ぐテスト。こうして作品が完成して、額そうして展示できているなんて、2ヶ月前をおもうと夢のよう。
会場には実際の撮影やプリント風景のビデオ、スライドの上映、コンタクトプリントとテストプリントピースの展示もした。作品の背景やプロセスもわかるように、というロンロンのアイデア。
事前にourfaceの告知しかしていなかったので、意外なことに初めてみるone dayへの反響が大きかった。いくつか受けたインタビューでもone dayへの質問がたくさんあった。
カタログも石田さんのハンドキャリーで100冊間に合いました。
町口覚さん、本尾久子さん、三影堂のデイビットによるすばらしい図録が(驚くべき短期間に)完成してゲストにお渡しできました。(今回紙の吉川さんに紙をご協力頂きました。ありがとうございます。)
オープニングにたくさんの方にお越しいただきました。感謝です。
インリさんロンロンさん、三影堂のスタッフの皆さん、ありがとうございます。(本当に!)
きっと生涯忘れない展覧会です。
http://www.threeshadows.cn/future_exhibition.htm
投稿者 Ken Kitano : 01:27
2010年07月02日
7月2日 明日オープニング
設営。
届いたイメージにかぶせての指示したのにマットがイメージの外側だったり、壁に金具がかけられなかったり、
で、業者に送り返したりいろいろのてんてこまい。額屋さんはこっちの難しい注文に応えて初めてやる仕事を試作をして取り組んでくれている。とても工夫して質の高い仕事をしてくれているのですが、取り付け部材がなかったり、細かいノウハウがない部分も。本当にもりだくさんの一日。
大きい作品だけはさきに届いて壁にかかってオーラをはなっています。
メインのourface以外のone dayラージサイズの江ノ島や、溶游する都市のこっちでプリントした142cmロールいっぱいに焼いた東京ドームなどは、気持ちいい。
明日の午後にオープニング。
できるかなあ、、、まだやることがたくさん。
いろんなひとがものすごい勢いで協力してあっというまに成し遂げられるのが中国の面白くていいところ。
3時の開幕が楽しみです。
お越し下さい!!!!
投稿者 Ken Kitano : 23:28