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2010年09月28日
別れの秋
私の作品の取り扱い画廊のMEMが東京に移転、リオープンしました。新作を発表しても東京の人はほとんど見てもらえませんでしたが、今後は見て頂く機会も増えるでしょう。場所は恵比寿の書店ナディッフの2階、後藤繁雄さんの画廊のとなりです。先週末から始まったオープニング展は中国の友人で三影堂のディレクターでもあるインリ&ロンロンのショーです。ぜひお運びください。1階の書店ナディッフでは中国の三影堂関連の書籍フェアもしていて、私の中国展の図録(2790円、デザイン:町口覚、編集:本尾久子+Mao Weidong )も日本初で販売中です。
週末のオープニングは大盛況でした。二次会、三次会では朝まで石田さん、町口さん、本尾さん、光田さんらと。久々の日本の居酒屋はよかった。町口さんはいつになくご機嫌で、なんだかいい雰囲気だったのだけど、僕の気持ちが塞ぎがちなのは、一連の尖閣諸島問題のおさまりの悪さ、それがここのとこずっとある。端山聡子さんともそのことを話した。相手の顔が見えないまま煽られて高まる不安や、その対応策のまずさ。こうゆう時に実際に両国に友人や家族がいるひとが抱えるストレスや崩れる信頼感のことなど・・・。なんだか中国から戻って、この問題もそうだし、この次が繋がらないもどかしさもあって、ずっと気が晴れないのです。
スタートの秋でもありますが、別れの秋もあります。
MEMのスタッフの福田さんが退社される。福田さんにはたくさんたくさんお世話になったので、名残惜しい。せめてもと、昨日秋葉原の赤津加で「福田会」をした。福田さんにはこれからもお元気で頑張って頂きたい。
で、帰宅したらハリネズミのハリちゃんがご臨終したと聞かされた。ハリちゃんは横浜シャーロックホームズの今井さんから生まれたばかりの頃に譲ってもらった。普通3,4年しか生きないのに我が家で7年近く生きた。大往生である。よく遊びに来た子供たちに囲まれて楽しませていたのが、ついこの間のよう。別れの秋である。
週末は台湾展のために台北に行きます。また新しい出会いがあるかもしれない。
投稿者 Ken Kitano : 09:20
2010年09月24日
腰痛と
帰国したら、さすがに疲れがでた。
帰った翌日は実家で、兄の家族と父の書斎の片付けをした。腰が痛くてあまり戦力にならなかった。腰痛に加えて胃も少し痛い。辛いものを食べる土地を旅してきた。僕はわりあい平気なんだけど、今回は体も疲れていたし、知らない方と食事をする機会も多かったので少しきたみたい。ビール控えないと・・・。
父の書斎の片付けをしたら、新築した時以来20年数年ぶりで見る壁や床が新鮮だった。この部屋、こんな広かったのかと思った。父は書斎を作ったのに、ほとんど書斎では仕事をせずに、居間で仕事をしていた。
空いた書棚に、いずれ破裂しそうな我が家の書棚の本を少し移動させてもらうつもり。
甥や姪と一緒にロイヤルホストで夕食。
来週末は台湾展のオープニング。台湾はラージサイズ4点を邱さんが現地額そうしてくれるので、その仕上がりが楽しみ。北京から2点送ったのだが、日程的にぎりぎりなので、間に合うだろうか。
せっかくなので台湾から足を伸ばして、インドネシアか中国南部の撮影をいれたい。貧乏性で欲張りなのである。帰ってすぐ学生さんに話をするのと前から出版社に頼まれている撮影があって、まるですごろくのよう。体力は心配である。
11月のドイツ展とパリフォト、帰りに中央アジアに寄りたい。ずっとこんなふうにロードが続いている。安いチケットを探すが、安いものはあまりない。東南アジアは格安航空が主流だけど。
もうお金はぜんぜんないし。でもいまやらないといけない時、言い聞かせてここ2年くらい、いろいろやってきている。その分あとで大きくなって返ってくる、なんてことはぜんぜんなくて、とにかくチャレンジしていないと、なにもしていないことに、いないことになっちゃう、みたいなやせ我慢大会のようなものである。
何が残念かといって、娘の運動会と学習発表会に行けないのがつらい。
投稿者 Ken Kitano : 15:28
2010年09月16日
9月16日 また北京にて
8月は日本にいて、先週からまた中国に来ています。
北の街、欄州市の谷原美術館/GUCANG CONTEMPORARY PHOTOGRAPHY MUSEUMでour face小作品による個展が開かれた。あわせて新疆ウィグル自治区と内モンゴルを駆け足で撮影してきた。
谷原美術館は実業家の王氏が作った小規模なプライベート美術館。2つの施設に分かれており、本館は黄河と蘭州の街が見渡せる山の中腹にある美しい庭と山荘。ここにはホテルのようなレジデンス施設があり、そのセンスのよさに驚いた。もうひとつは街中のビルの5階にある展示施設。今回展示施設がオープン最初の企画が三影堂と同館の共同企画による私の展示であった。11日のオープニングにはたくさんの方とお会いできました。ありがとうございました。
今回は久々に少しだけだが撮影ができた。やはり気分がよかった。インリさんに雰囲気が変わりましたよ、と言われるくらい。新疆は魅力的な土地であった。シルクロードとタクラマカン砂漠をもう一度、じっくり時間をかけて旅したい。砂漠でone dayを撮りたかったのだが、今回は無理でした。
いままた北京に戻ってきてほっとします。(本当に、帰ってきた、という感じ。)
大きい作品の日本へのシッピングの相談や作業をして日本に戻る。
大きい作品は額や輸送、保管のことなど手続きもコストも、作った後が大変。
今月末から台北で個展、11月はドイツのケルンで個展と続きます。パリにも行こうと思っています。
個展はいずれもour face。(今年はF&Fのはずだったんだけど・・)
声をかけて頂いてありがたいです。どうしてこう時間がないのだろう。
私の作品の取り扱い画廊MEMが今月大阪から東京に移転します。
MEM移転リオープン最初の展示は、中国の友人インリ&ロンロンの個展です。お二人はユニットで制作をしているユニークな作家であり三影堂撮影芸術センターのディレクターです。9月25日から恵比寿ナディッフビル内MEMです。詳しいくはまたアップします。
投稿者 Ken Kitano : 10:37