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2010年11月22日

サマルカンド

ドイツの後パリにいて、で今は中央アジアのど真ん中、ウズベキスタンのサマルカンドにいる。
ネット環境も悪く、パリフォト中は何かと忙しかったので、ブログを書けませんでした。

パリフォトは新作と写真集を発表した昨年のような連続ヒットはなかったようだけど、どうやら僕の目標ラインはいったみたいだ。今年は個展が同時期に3つも重なって作品が画廊にも手元にもなかった。ブースでボックスの中をみてびっくりしたくらい。よく考えたら台湾や中国からも戻って来ていない状態で、ドイツでも選んで送っていた。品薄は残念だが仕方ないです。
毎年のことだから、お客さんもだんだん「ああ、KITANOね、」みたいになってくる。「あるよね」的な。そこからなんだろう。どんどん(いい意味で)裏切っていかなきゃ、とむしろ前向きになる私。
それでも今年のパリは、18年ぶりくらいで野口里佳さんにお会いしたりオノデラユキさん、アキルミさんとゆっくりお話ができたりと、楽しいこともありました。
パリフォト週末2日間を残してパリを旅立った。

中央アジア取材。
今日はサマルカンドという都市から車で1時間くらいの農村に行ってきました。
見渡す限り収穫の終わった綿花畠の道。すれ違うのはロバとウズベク製の古い車。
村の学校に行って、かわいい子供たちと撮影して、
そのあと知人のお宅で全部自家製の野菜や果物やジュースやパンにスープのお昼。それに地ワイン。
おいしかったので、途中から仕事に来たのか、何しに来たのか分からなくなったくらい。
本場のピラフの作り方を覚えたので帰ったらすぐに作る予定。

北京からようやく作品が送れるとデイビットから連絡が入った。
いろんなことが少しずつ動き始めている。
出発前まで八方塞がりの感があったけど、気持ちはいい感じで前向きです。
up!up!で行きましょう。

投稿者 Ken Kitano : 23:57

2010年11月15日

ケルン

ケルンのプリスカ画廊で個展。
昨日オープニングを迎えました。ザンダーのお膝元で、いい展示をして頂きました。北京制作のラージサイズの舞妓さん(熊谷聖司さんにハンドキャリーで持ち帰ってもらったもの)も1点、素敵な額装で展示していました。
国によってオーニングの感じが違うもの。
こちらのオープニングは落ち着いていて静かな感じがよいです。

一昨日の夜モスクワ経由でパリについたのだが、アエロフロートに預けた荷物が来なかった。
着替えも三脚もなくて、まいる。臭くなりそう。

Vernissage
SATURDAY, November 13, 3 - 6 pm
The arstist is present
With an introduction by Ferdinand Brueggemann

Exhibition
November 16, 2010 - February 5, 2011

Galerie Priska Pasquer
Albertusstr. 9-11 50667 Cologne Germany
Tue-Sat 11am–6pm Phone: +49-221-9526313
http://www.priskapasquer.de/en/

投稿者 Ken Kitano : 02:43

2010年11月04日

11月4日

昨日は急に思いたって家族で清里に行って来た。
我が家のお気に入りの山梨県営「まきば牧場」へ。
遥か甲府盆地と富士山まで見渡せる文句なしの秋晴れ。
羊の群れを見るのが楽しみだったのに、どうゆうわけか動物がほとんどいなかった。
それで長いことじっとしていて動かないポニーを見て過ごしたりした。
KMOPAに寄って開催中のプラチナプリント展を見た。
いいコレクション持っているな〜。
知らない作家だったけれどチェコやハンガリーのユダヤ人を撮ったローマンヴィニアッツ、ドリスウルマルのヌードが印象に残った。
ブラボもやっぱりよかったな。
秋の八ヶ岳は本当に気持ちがいい。
それにKMOPAに来るとほっとします。

写真家が元気になるにいい作品ができるのが一番。
先週から3日ごしで焼き付けていたプリントが仕上がった。
難しいネガだし、時間がかかるのにどうもよくなるとは思えず、途中から半ばあきらめ気分で焼いたのだが、これがよかった。
our faceの初期に撮った作品でカラーネガで撮ったもの。
いろいろ試して結局モノクロで焼いたのだけど、当初はいろんな方法を模索していたのを思い出した。
単純なもので、朝とはうってかわって帰り道は気分晴れやか。

投稿者 Ken Kitano : 21:48

11月1日

13日からケルンで個展なのだが、北京からプリントを日本へ送ることができない。例の事件と関係があるのかどうか分からない。が、滞っている。一番お見せしたい作品をお見せできないのはつらい。
ドイツにせめて1点でもラージサイズを送ろうと、ちょうど北京のZEN Photo画廊で個展開催中のご近所在住の写真家熊谷聖司さんに三影堂からハンドキャリーで持ち帰ってもらった。三影堂のシートンさんが丁寧に梱包してくれたので無事恵比寿のMEMに到着。早速舞妓さんのラージサイズをケルン向けに梱包しなおす。熊谷さんありがとう。
舞妓さん、ドイツで会うのが楽しみだよ。

投稿者 Ken Kitano : 21:11