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2011年12月22日
12月22日 「写真の飛躍」展 関連記事
東京都写真美術館「写真の飛躍」展関連記事です。
ニューズウィークのウェブ版
http://www.newsweekjapan.jp/picture/62965.php
毎日新聞
http://mainichi.jp/enta/art/news/20111220dde018040064000c.html
投稿者 Ken Kitano : 22:00
2011年12月18日
12月16日 メキシコ美術対談
MEM展対談2回目はラテンアメリカ美術研究の加藤薫先生をお迎えしました。
ディエゴ・リベラを中心にメキシコ美術のお話した。対西洋文化について、フリーダについて、「他者」について。そして「内発的」に世界を見ることと、「外発的」に世界を見ることについて。(これについては寄り道として、白人のカーチスが他者として撮った北米インディアンの写真と、インカの血を引くペルーのマルティン・チャンビが撮ったアンデスの人々の写真も内発的な眼差しの例として紹介した。)この「内発的/外発的」という要素はラテンアメリカの表現につきまとう重要な要素であるが、このことは私の作品のテーマに通じるし、アイデンティティーに関わることでもある。また今誰もが世界の事情に対しての当事者性を問われる時代という気がするので重要だと考える。対談のあとでアイデンティティーに関する質問も相次いで出て、期せずしてこのことに話の中心が置かれた対談になってよかったと思う。久々にお会いした加藤先生は、相変わらず旺盛な学問的好奇心と、加速度のある言葉に触れられて楽しいひとときだった。
投稿者 Ken Kitano : 11:46
2011年12月13日
写真美術館「写真の飛躍」展が開幕しました
東京都写真美術館日本の新進作家 vol.10 「写真の飛躍/elan photographic」展が始まりました。
出展作家が言うのもへんですが、いい展示です。見て下さい!
ここ15年くらい「いま、ここ、わたし」に寄り添うようにあった日本の写真と言っていいと思うが、そこから舵を切るような作品群であり、また重量感のある内容だと思う。ご担当の丹羽さんからタイトルを聞いて「おれの作品が写真の飛躍なのか!」と思ったら、もちろんそんなわけではなくて、生命の進化について、飛躍を前提にした持続があったというアンリ・ベルクソンの「生命の飛躍」からとのこと。どれも極めて古典的、オーソドックスな技法の写真であり、また写真でしかできないことがそこにある。観者は立ち止まったり、繰り返し見るタイプの作品でもある。そうした世界を「見る」こと自体を問い直し、そして「考えること」の持続の先に「飛躍」があるのではないか、という期待を込めた挑戦的なタイトルに、気が引き締まって、やる気がでました。
3階の収蔵品による「ストリートライフ」展はビルブラント、アウグストザンダーら1980年代のヨーロッパを撮影した7人の写真家の作品展。こっちもいいんだなあ。ビルブランドなんて久々にみたけれど、どきどきする写真だった。僕のour faceは専門家の方からアウグストザンダーとの関連についてよくご指摘を受ける。そのザンダーの作品(たぶんビンテージ)とour faceラージサイズ(いつかはビンテージとよばれるハズ)を一度に見られる機会です。
投稿者 Ken Kitano : 08:34
2011年12月09日
「写真の飛躍」展 設営
12月8日 東京都写真美術館「写真の飛躍」展設営でした。休館日の写真美術館はひっそりしていた。
額やさんから届いたばかりのラージサイズを壁面に設置しました。肖像には「目線」があるので、鑑者との目の位置関係がとっても微妙。our faceはやや上から見下ろされているような感じが程よいのだが、身長174cmの僕と例えば155cmの女性では当然違って見えるわけで、そのへんを考えて今回は岡本太郎賞展と東川展の時よりもほんの少し下げた。
初めて美術館で展示したのは近竹橋の近代美術館。打ち合わせで初めて作品のかかっていない壁面を見たときは、巨大な壁を自分の作品が持たせられるのかと不安になった。作品がかかっていないと美術館の壁って本当に大きい。あの時は11×14インチのプリントだった。ラージサイズが一般的な昨今だが、以来小さい作品で壁を持たせたときはちょっとした達成感がある。今回はラージサイズ。詰めればもう1,2点展示できるけれど、じっくり見てもらえるように点数を押さえた。以前は「詰め詰め病」でした。
展示は作家による業者さんの「奪い合い」もなく、淡々と進んだようだ。明日は照明チェック。明後日は久々に福島本第三巻「破綻と彷徨」の作業。と、今年も暮れてゆく。
対談第2弾が決まりました。
個展 our face project:Asia
2011. Nov. 26. Sat ~ 2012. Jan. 29. Sun.
年末年始休廊 12月26日−1月6日
月曜休廊 close on Mondays
対談企画第2弾 12月16日(金)18:30~
加藤薫(美術評論家、神奈川大教授)×北野謙
『メキシコ壁画運動』(平凡社)などの著者で11月に『ディエゴリベラの生涯と壁画』(岩波書店)を出版された加藤薫先生をお迎えして、our face projectが生まれるきっかけになったメキシコ美術ついて対談します。
メキシコ美術とour faceについての関わりについては、発売中の『美術の窓』12月号(生活の友社)にインタビューが掲載されています。
MEM 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 2F
Tel. 03-6459-3205
http://mem-inc.jp/
日本の新進作家展 vol.10 写真の飛躍 elan photography
Contemporary Japanese Photography
東京都写真美術館 Tokyo Metropolitan Museum of Photograhy
2011. Dec. 10 Sat. ~ 2012. Jan. 29. Sun.
close on Mondays, Dec. 29. ~Jan. 1,4
http://www.syabi.com/
出展作家:添野和幸、西野壮平、佐野陽一、春木麻衣子、北野謙
対談 1月14日(土)15:00〜
大竹昭子(文筆家)×北野謙
フロアレクチャーの予定 12月23日(金祝)18:30〜20:00、1月2日(月祝)11:30〜12:15
投稿者 Ken Kitano : 09:26